皇帝/教皇~タロットカード・大アルカナ解説

皇帝/教皇~タロットカード・大アルカナ解説

大アルカナでは、女性が連続して描かれた『女教皇』『女帝』に対して、今度は『皇帝』『教皇』という男性たちが登場します。
政治的・法の下の権力、そして宗教に基づいた権威――いずれもはっきりとした男性性を示すものです。
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4『皇帝』 THE EMPEROR

マルセイユ版の『皇帝』は、左に向いて横顔を見せています。
この横に、同じくマルセイユ版の『女帝』を並べると、彼らは見つめ合っています。つまり、カップルとして存在しているのです。
このことからも、2枚は男性と女性の代表であり、『皇帝』が男性原理を、『女帝』が女性原理を表現していることがわかります。
父なるものと、母なるものということですね。

ウェイト版の『皇帝』を見てみましょう。
石造りの玉座に腰かけた彼は、鎧を身につけ、戦う決意を表現しています。
頭には王冠。そして手には王笏と宝珠。
皇帝としての権威を、はっきりと表現していますね。

『皇帝』は4のカードで、4は秩序や安定を意味します(四角形に力を加えても、なかなか動きませんね)。
3という数字は、生まれてそれを保ち、しかしやがては滅びる、世界の仕組みの中でも自然の流れを示します。
一方の4は、四大元素や東西南北、春夏秋冬など、人間が暮らしていく上に基準としたもの、秩序として捉えているものを表現します。これらがあると、暮らしが安定するのです。


キーワード

支配、父権、実行、男性的、行動力

父権や、社会的な権力によって支配する皇帝。彼の力は絶大であり、民衆もまたそこで生きることで安心できます。
ですが、その権力が暴走してしまうと、民衆は一転して怯えおののくことになるのです。

正位置の意味

行動力、実行する、物事の処理
リーダーシップ。主導権
男性的、責任感

逆位置の意味

横暴、独断的、暴力
衝動的。人の意見を聞かない
自分勝手。強引。頑固

5『教皇』 THE HIEROPHANT

『法王(法皇)』『司祭長』などとも呼ばれます。
『皇帝』が社会的、政治的な権力を示す一方で、『教皇』は宗教的、また道徳的な意味合いが強いカードです。
いわば、精神生活を支配する存在だと言えるでしょう。

マルセイユ版もライダー版も、ほぼ同じような構図で描かれています。
手には杖を持ち、手前のふたりの人物から、一段上の場所に存在します。
また頭にかぶっている三層の冠は、キリスト教の三位一体を意味します。

ライダー版では教皇の足元に鍵が描かれており、これは教皇だけが神の世界への扉を開けられる特権と考えられます。
『女教皇』とは異なり、手には書物がありません。これは、教皇自身がすでに知恵であるので書物は必要が無い、という解釈もできますね。

手前のふたりの人物は、いずれも信者です。左が神に対する情熱を示す赤いバラ、右が神への純粋な想いを示す白いユリの服を着ています。
彼らはうり二つであり、精神的な意味での双子、また人間の二面性も象徴しています。

教皇は、彼らにかしづかれるべき立場です。しかし彼もまた、信者と同じ人間なのです。
神界や世俗を離れた場所ではなく、地上の世界で神の言葉をわかりやすく解き、教える存在なのです。
伝統的に良きものと認められた事柄、道徳や精神性を語るのが教皇の役割です。

背後に描かれた2本の柱(神の世界と人間界を分けるもの)、手前のふたりの信者(人間の象徴)、真ん中に教皇。
これはトランプの5の構図を意味するそうです。
カードに描き出された世界を支配し、間をつなぐ存在。それが中心にいる教皇その人なのです。

キーワード

慈悲、伝統、保守、維持
信頼、尊敬

『教皇』の存在は、すでにある教えをきっちりと説くものです。
良い意味で考えれば、古き良きことを伝える素晴らしい年長者ですが、マイナス方向に出ると、保守的過ぎて頑固になってしまいます。

正位置の意味

穏やか、忍耐力
真面目、道徳的
信仰、教養、アドバイザー
決められたことを守って吉

逆位置の意味

不真面目、道徳に反する
融通が利かない。頭が固い
独りよがり
見栄を張る
構い過ぎ。間違った助言
革新的な発想

スプレッド紹介~スリーカード・スプレッド(3枚引き)

大アルカナと一緒に、スプレッドも少しずつご紹介していきましょう。

1枚引き、2枚引きと、だんだん増えてきましたね。
今回は3枚引きです。
3枚を横に並べるものと縦に並べるものと、大きく分けて2種類が存在します。

スリーカード(横置き)

何を占うかを決め、カードをよくシャッフルして、3枚を選びます。
上から順番でも、自分で決めた場所(上から6枚目を3回など)でも、また順番ではなく直観で3枚を選んでもかまいません。
それを、左から順に1、2、3と並べます。

リーディングの仕方で代表的なものは、以下の通りです。

  1. その質問についての過去
  2. その質問が現在どうなっているか
  3. その質問が近い未来、どうなるか

  1. 自分の、現状の立ち位置
  2. それに対して自分が取るべき行動
  3. (2の行動を取った状態での)結果

  1. その質問に対する問題点
  2. 問題点に対して取るべき行動
  3. 結果・解決方法


スリーカード(縦置き)

3枚を選ぶところまでは横置きと一緒です。
それを、上から順に1、2、3と並べます。
これは、たとえば恋愛相談などで、相手の気持ちを読む時に使います。
この場合は、大アルカナ22枚だけを使用する方が、流れが掴みやすくなります。

  1. 相手の(質問者に対する)表面意識
  2. 相手の(質問者に対する)中間的な意識
  3. 相手の(質問者に対する)潜在意識(または恋愛感情)

恋愛の場合は、3番目の潜在意識が重要になります。
1が表面的な態度、2が頭で考えていること、3がハートで感じていること、と捉えると、スプレッドの意味がわかりやすいかと思います。
どうぞ試してみてくださいね。


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