チェック柄はファッションの定番ですが、最近トレンド柄となって人気沸騰中なのがタータンチェック。
チェックの中でもあたたかみがあり、秋冬の衣服や小物としておなじみですね。
タータンチェックは歴史ある格子柄。その色あせないトラディショナルな美しさに、今もう一度目を向けてみませんか?
タータンチェックの歴史
日本では一般的にタータンチェックと呼ばれていますが、発祥の地スコットランドでは『タータン』です。
タータンのキルトを身につけて、バグパイプを吹く男性の姿は有名ですね。
大元は5世紀にもさかのぼるようですが、タータンという言葉が定着したのは16世紀頃。
その後、軍隊や傭兵団がユニフォームのように同じタータンを使用するなど、社会的な役割も持つようになりました。
が、戦争で禁止されるなどいろいろな紆余曲折が。
最終的に19世紀から20世紀にかけて、新しく氏族ごとのタータン『クラン・タータン』としてよみがえりました。
今も公式に決められた由緒正しいタータンが存在しますし、新たに登録する場合は専門の管理局の許可を得る必要があります。
現在ではさまざまな団体がタータンをデザインし、ファッションにもたくさんのタータンチェックが取り入れられています。
タータンチェックの生地や素材
タータンは元々は麻織物だったようですが、現在ではもっぱらウールの織物として使われています。
これは高地地方(ハイランド)で羊毛が採れるようになったからで、防寒のために羊毛でタータン柄を織り、あたたかさを求める毛布や敷物、衣服としての使用が広まりました。
ウールやカシミアでタータンチェックを織り出したマフラーやストールは、保温性だけでなく、暗くなりがちな冬の服装の差し色として華やかさを添えてくれます。
有名なタータンチェックの図柄
もっとも定番となっているタータン柄のひとつが『ブラックウォッチ』でしょう。
スコットランドで政府軍だった連隊が使用していたもので、その軍隊のあだ名がそのままタータンの名前になりました。
深緑と濃紺、黒の格子はシックで、性別や年齢を問わず取り入れられる落ち着いたタータンチェックですね。
またスチュワート家のタータンとして有名な『ロイヤルスチュワート』は、赤をベースにして緑・黄色などを使った鮮やかなもので、これを元にいくつものバリエーションも生まれています。
※画像はwikipediaより http://goo.gl/sLs2R
さらにはネス湖を思わせるグリーンがかったブルー、ネイビーを多用したその名も『ロッホネス』、英国北西部のスカイ島をイメージしたパープルが美しい『アイルオブスカイ』など、上品で使いやすい柄がたくさんあります。
【Lochcarron of Scotland】ロキャロン・オブ・スコットランド 本物のタータンを贈ろう!スコットランド直輸入タータンマフラー
その日の気分に合わせたタータンを選んで身につけるのもすてきですね。
ネイルにもタータンチェック!
たとえば手袋をタータンチェックにして、それを外したらネイルもタータン! そんなおしゃれを楽しむのも素敵ですね。
全部の指の先だけをタータン柄にしたり、数本選んでアクセントにしたり……冬はイベントも増えて、手元を見られる機会も多いもの。
工夫を凝らす甲斐もありますね。
ネイルサロンでお願いするのもいいですし、自分で手軽にネイルシールを貼ることもできます。
タータンチェックを使った季節感のあるネイルを、いろいろ楽しんでみるのはいかがでしょうか。