朝、早めに起きて慌ただしい時間をゆったり有意義に過ごせる時間へ転換する、朝活。
休日の朝、あえて起きずにベッドでだらだら過ごす優雅な二度寝や朝寝は至福ですが、平日はしゃきっと目を覚まして行動を開始したいですよね。
朝、すっきり目を覚ますためのコツやお役立ちアイテムをご紹介します。
光を味方にする
地球の自転は24時間ですが、人間の体内時計はじつは25時間が1サイクルとなっています。
日々生活しているうちにこの体内時間は実時間とずれていってしまいます。
そうすると実時間は朝なのに体は今を朝と認識できなくなります。
これが、「朝起きられない」「夜に寝つけない」理由の一つです。
ではどうすればいいのかというと、鍵になるのが日光なのです。
朝、日光を感じると、体は今が朝であることを認識します。
これによって体内時計がリセットされ、活動する状態へとシフトしていきます。
起きたら、まずはカーテンを開けましょう。
真夏や真冬以外なら、窓も一緒にあけて空気を入れ替えるのも効果的です。
また、近隣の視線が気にならない環境なら寝る時にカーテンを開けたままにしておくのも効果的です。
最近のレースカーテンは外から室内が見えにくい加工をしてあるものも多いので、レースカーテンだけ閉めておけば室内を覗かれることもほぼありません。
朝はぜひ、大きく窓をあけて光をいっぱいに部屋に入れたいですね。
どうしてもカーテンは開けられない、そもそもカーテンを開けにいくためにベッドから出られないという人にはこんなアイテムも。
日の出に似た光で起こしてくれる目覚まし時計です。
これならめざましの音にびっくりさせられて飛び起きたはいいものの一日どきどきして落ち着かない、なんてこともありませんね。
ストレッチをする
目を覚まして起き上がって、ううーん、と大きく伸び。
これは理由のないことではありません。
体を軽く動かすと、血流が増えます。脳にも血が回るようになり、意識がはっきりします。
ベッドから出てカーテンを開ける前に軽く体をのばすのもいいですね。
こちらは、起きる前の簡単なストレッチです。
水を飲む
暑い季節など、起きると寝汗でシーツが……ということもあるかと思います。
じつは寝汗をかくのは夏だけではなく、人は眠っている間にたくさん汗をかいています。
そのため、起きた直後の体はかなり水分を失ってカラカラ。
これもまた、起きても意識がはっきりしない原因の一つです。
起きたら、まず水を1杯、飲みましょう。
ベッドサイドにペットボトルを置いておくのもいいですね。
冷蔵庫や台所までいって水を汲むという動作や、起き上がって枕元からペットボトルをとって飲む、という動作もまた、全身に血液を回して目を覚ましてくれます。
トイレにいく・シャワーを浴びる
こちらも、目の覚めきらない体を起床モードへ切り替える手段。
朝、トイレをすませるとすっきりした気分になりますよね。
ついでに洗面もすませてしまうか、シャワーを浴びるのも効果的です。
夜、歯磨きをしたあとはなんとなくものを食べるのが億劫になるように、顔を洗ったあとまたベッドへ戻るのには心理的な抵抗が生まれます。
また、シャワーを浴びると、お湯が肌にあたる刺激で交感神経が活発になり、血流がよくなって体が目覚め、頭もすっきりします。
快適な目覚めのための前準備
ここまで見てきたのは目を覚ましたあと、すっきり起きるためのコツでした。
ここからは起きる前、つまり寝る時に快適な目覚めのためにしておけることを見ていきましょう。
室温の調整
とくに冬の朝、部屋が寒いと布団からは出たくないものですよね。
寝る前にはエアコンのタイマーをセットして、起きたい時間に室温が快適になるように設定しておきましょう。
とくに冬は、ベッドを出ても寒くない、というのは案外大きな心理的ファクターになりますよ。
睡眠時間を調整
人間の睡眠には眠りの浅いレム睡眠と眠りの深い、ノンレム睡眠があることはよく知られています。
レム睡眠の時は眠りが浅く、いわば体は眠っているけれど頭は起きている状態。
逆を言えば、起きようと思っている時間にノンレム睡眠がやってくるような時間に眠りにつけば目的の時間に起きやすくなりますね。
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは、およそ90分。
起きたい時間から逆算して、ベッドに入る時間を決めてみるのはどうでしょうか
逆に、起きたい時間付近のレム睡眠時を計測して起こしてくれる目覚ましもあります。
こちらは腕時計タイプ。
体の振動などから、設定した時間付近でレム睡眠状態になっているタイミングを見つけ出し、アラームを鳴らしてくれます。
こちらは置き時計(?)タイプです。
体の振動などでレム睡眠を探知するのは同じですが、センサーは枕元に置きます。
こちらの目覚ましはスマートフォンにも対応していて、睡眠の記録がとれます。
良質な睡眠をとるための自分なりのパターンをつかむのにも役に立ちそうですね。
いろいろな方法をご紹介してきましたが、重要なポイントは習慣にすること。
一度習慣になれば、朝起きるつらさは減っていきます。
私は以前、完全な夜型で、朝方寝て昼に起きる生活をしていました。
それこそカーテンは閉めきりです。
ところが引っ越しをして、猫が外を見られるようにカーテンを開けたままにするようになったら、だんだん、目覚ましがなくても目が覚めるようになってきました。
最初は早起きを目指してタイマーをかけていたのですが、今では少し夜更かしをしても、しっかり早朝に目が覚めます。
午前中に起きていると驚かれたような私でさえこうなのですから、人間の体はいつでもリセットと習慣化が可能です。
快適なサイクルを手に入れたいものですね。